日本の風葬は竹やぶだった?

日本は風葬が主だったという説があるそうです。
例えば葬式の「葬」の字。くさかんむりに死とついていることから、土の中に埋めるのではなくて、草の上に遺体を置いていたと考えられるとか。
また葬るには「ほうる」という古い語源があるそうで、この意味は「放る」に近いそうです。
放るとは遺棄ということで、遺体を風葬していたのではないかと考えられるというのです。
どこで風葬をしていたかというと、集落の近くの山の麓だそうです。
なぜ山かというと、霊山として日本には多くの山岳信仰があるからだそうです。
山の麓に遺体を遺棄するのは、山の麓の背後には浄化された魂である岳があるということ、先祖の魂が坐す高みの場所ということでの「岳」があるからということのようです。
日本の山の麓というのは、竹林があります。日本の風土というのでしょうか、山の麓には竹林があるという風景をよく見るかと思います。
そのため、山の麓に遺棄するということは、竹林に置くということになるようです。
お盆休みのことを「藪入り」と言ったりしますが、田舎への帰省でヤブの中に入って先祖供養をするという意味ではないかという人もいます。
京都の化野念仏寺には、風葬の痕跡がはっきりわかるところがあるそうです。
化野念仏寺の周りは美しいことで有名な嵯峨野の竹林があります。
また、焼香具や提灯立てなど、葬式に関するもので竹で作られているものはたくさんあります。
今は竹やぶに遺体を遺棄したら、死体遺棄罪で逮捕されてしまいますが、昔は竹やぶの風情も手伝って厳粛なムードが漂っていたかもしれませんね。
映画でインディアンの風葬を見たことがありますが、明るい雰囲気でした。
死というものは宗教や民族によっていろいろな捉え方があるのだなと思える光景でした。

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